ビルピット清掃

ビルピットとは、ビルの排水槽の事です。

ビルピット清掃の必要性

近年、区部においては、土地の高度利用から建築物の高層化・地下化が進むとともに、地下排水槽を有しているビルの建設が急増しています。その地下排水槽(ビルピット)に溜まった排水が腐敗すると、「硫化水素」などの物質が発生し、悪臭の原因になります。

こういった悪臭を防止するために昭和61年10月、「建築物における排水槽等の構造、維持管理等に関する指導要綱」(ビルピット対策指導要綱)を定め、平成17年1月にはこの要綱が改正され、構造基準及び維持管理基準の一部が改められました。

悪臭の大部分の原因が地下排水槽という訳ではありませんが、そういったケースが増加しているのは事実です。このようなビル排水槽による悪臭発生を防止するため、ビルピット清掃は定期的に行う必要があるのです。

排水腐敗の進行状況は、ビルピットの構造やポンプ汲み上げ位置によっても変化します。清掃時に問題点を洗い出し、適切な設備構造を整えることで、安心してより長く設備をご使用できます。

どうして悪臭が発生するのか

  • 悪臭の原因は、排水が腐敗して発生する「硫化水素」などの物質によるものです。
  • 悪臭は、ビルの排水が下水管にくみ上げられる際に、付近の雨水ますや汚水ますから発生します。
  • 排水槽の容量が必要以上に大きい場合は、排水の槽内滞留時間が長くなり、貯留排水の腐敗が進行します。
  • 排水槽の底部が平面(フラット)であったり、排水ポンプの吸い込み口が高い位置にある場合は、常に排水残量があるため、汚泥などの沈でん物や浮遊汚泥(スカム)などがたまりやすくなります。
  • トイレの汚水と厨房などの雑排水が、一つの槽に貯留されている場合は、悪臭がさらに強くなります。

ビルピット清掃の頻度

4か月ごとに1回以上は必要です。

但し、排水槽の構造や流入する排水の水質などから悪臭発生のおそれがある場合は、清掃回数を増やさなくてはいけません。

定期清掃のメリット

  • 清掃中は、槽内及び配管系統も注意して確認を行うため、槽壁の劣化、配管の破損・脱落等が早期に発見出来ます。
  • 清掃後は、ポンプ及び、レベルスイッチ(フロート式・電極棒・電極帯等)の稼働テストを行いますので、不具合を早期に発見すると共に、改修時期の目安にもなります。
  • 必要に応じてポンプの絶縁抵抗測定を行いますので、電気的な経年劣化を早期に発見すると共に、改修時期の目安にもなります。

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